更新日:2017.05.13

5/13 バラ園が見頃。 アヤメ・カキツバタなどなど

本日5月13日(土)はせっかくの休日だというのに、あいにくの大雨になっていしまいました。

ここ数日は、25度を超える夏日となっていましたが、本日は季節が逆戻りをしたような肌寒い一日となりました。

私も昨日と同じ服装では、肌寒かったので、上着を一枚羽織って作業をしておりました。

この時期はまだ身体が暑さ慣れていないために、暑い日には熱中症の危険が高くなっております。ご来園の際も木陰や休憩所でこまめにお休みになり、水分補給をしてくださいますよう、よろしくお願いいたします。

GWは好天に恵まれ多くのお客様にご来園いただきました。GWにはちょうどフジ棚が見頃を迎えており、当園を管理する財団の理事長である樹木医の塚本こなみの手掛けるフジを見ようと、日本国内はもとより遠く海外からも非常に多くのお客様にご来園いただきまして誠にありがとうございました。

それからもう1週間、フジの季節が過ぎて早くもバラの季節になってまいりました。

花の季節は、人間がぼ~っとしててもすぐに過ぎてしまいますね。次の休みにフジを見に行こうなんて思っていたら、もうバラの季節になっていた。なんてことは、よくありがちです。

フラワーパークでは、お客様に最適な時期にお花を見ていただけるようにブログ等で逐次情報を掲載させていただいておりますので、どうぞ活用ください。

バラ園が見頃間近になってきましたので、全体の風景と、一部の品種ご紹介をさせていただきます。20170513baraen1.JPG20170513baraen2.JPG20170513baraen3.JPG

強い雨に打たれて若干下を向いていますが、全体としては、かなり開花してきております。

20170513mannyou.JPGこちらは中輪房咲きフロリバンダ(F)という系統の「万葉」という品種のバラです。日本の京成バラ園芸が1988年に発表した品種で、花色は濃いアプリコット色から、オレンジ色に変化していきます。

20170513jemini.JPGこちらは四季咲き大輪1輪咲きハイブリットティー(HT)という系統の「ジェミニ」という品種のバラです。白地に桃色を帯びたサンゴ色の覆輪で。咲き進むにつれて色が濃くなります。

秋には花色のコントラストが少し弱くなります。2000年にアメリカで発表されました。

20170513kotiyon.JPG

フロリバンダの「コティヨン」という品種のバラです。アメリカで1999年に発表されました。花はライラック色で香りが強い品種です。

そのほかシロフジ棚の周辺では、西洋シャクナゲや、アヤメが見頃を迎えております。

20170513seiyousyakunage.JPG西洋シャクナゲは白やピンク、赤など様々な色があり、枝先に大輪の花がまとまって咲くのでとてもきれいです。園内にはフジ棚の後ろなどに植えられております。

20170513ayame.JPGアヤメは花の中心の部分が網目状になっているのが特徴です。フジ棚周辺に植えられているのは、このアヤメです。

アヤメは、カキツバタやハナショウブなどよりも乾燥した土壌を好み、水の中には生育できません。葉っぱはハナショウブやカキツバタよりも細いのが特徴です。

ついでにここで間違いやすいアヤメ科の植物について少し紹介させていただきます。アヤメはギリシャ語でiris(アイリス)といい、虹という意味があります。

20170513kakitubata.JPGこちらがカキツバタです。花の中心の部分が白くV字型をしているのがカキツバタです。当園ではアヤメとほぼ同時期に咲きます。

葉っぱは黄緑色で幅が広く平らです。カキツバタの池に咲いています。アヤメの仲間では最も水辺を好みます。

20170513ruijianaairisu.JPGこちらはルイジアナアイリスです。こちらもカキツバタの池に咲いています。アメリカのルイジアナ州のミシシッピー川に自生するチャショウブから改良されたもので、ハナショウブと比べると乾燥にも強く育てやすいのが特徴です。品種により、花の形や中心の色、葉の特徴なども様々です。

20170513germanilis.JPGそしてこちらが、ジャーマンアイリスです。写真のものは水色ですが、ジャーマンアイリスには無い色は無いと言われるほど、色彩が豊かにあります。アヤメと同じように乾燥した場所を好み、大きな花をつけます。内花被と呼ばれる立ち上がった真ん中の花弁が大きく、花の中心にはブラシのようなモジャモジャがあります。葉っぱもとても幅が広く厚い葉っぱです。

当園では、花壇内などに植えられております。

20170513ilis.JPGこちらがアイリスと呼ばれているものです。ダッチアイリスとか球根アイリスと呼ばれたりもします。オランダで品種改良されたもので、こちらもやや乾燥した土壌を好みます。外花被と呼ばれる外側に広がった花弁の幅が狭いのが特徴です。葉っぱはやや細くくるりと巻いています。

20170513hanasyoubu.JPGこちらがハナショウブです。写真は昨年の開花時のもので、5月13日現在はまだ開花していません。ハナショウブは系統によって花の形がかなり異なりますが、どれも花の中心の部分が黄色なのがハナショウブの共通した特徴です。またハナショウブの葉には中肋とよばれる葉っぱの真ん中に2本の筋があります。アヤメよりも湿った場所を好み、カキツバタよりは水はけのよい場所を好みます。ハナショウブの見ごろは6月上旬~中旬になります。

このほかアヤメ科には、キショウブやシャガ、イチハツ、イキシア、グラジオラスなどそのほかにたくさんありますが、見間違いやすいものの特徴をとらえておくと、ちょっとしたときにきっと役に立ちますよ。

本日ブログに載せたアヤメ科の植物はハナショウブ以外は現在見ることのできるものです。そんな違いを確認しながら園内を見るのも面白いと思いますよ。

明日はきっと晴れるはずです。

スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。

パーク管理課  河合

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