更新日:2017.04.21
季節は足早に進み、八重桜やフジへとバトンタッチ!!
ソメイヨシノが終わり、世間ではもうサクラが終わってしまったという雰囲気ですが、まだサクラは終わっていませんよ。
園内では今ちょうど八重桜が見ごろになっています。
園内には130品種約600本の八重桜が植えられており、品種ごとに開花時期に多少の違いがあるため、すべて同時に開花しているわけではありませんが、ちょうど今が一番多くの八重桜が咲いているタイミングなのではと思います。
前回のブログでは様々な八重桜の品種を紹介させていただきましたので、そちらもどうぞごらんくださいね。
全盛期は過ぎてしまいましたが、遅咲きのチューリップもまだ元気に咲いております。
下の写真のこちらは、なんの花でしょう?
実はこれもサクラなんですよ。
咲いた時の様子は下の写真のようにこんな感じです。
実は上の写真は下の桜の蕾の状態なのです。
このサクラは兼六園菊桜という桜で、花弁が300枚以上もあります。花弁数が非常に多い菊桜は、こうして上の写真のように蕾の状態でも小さな花が咲いているように見えるのです。
菊桜は開花の前にかなり葉が開いてしまうのが特徴ですので、花はとても美しいのですが、葉に埋もれてしまい、目立たないという欠点もあります。
菊桜並木はハナショウブ園の南側の斜面にあります。フラワーパーク内でもかなり奥にありますので、お時間の許す方はぜひハナショウブ園まで足を運んであげてくださいね。
毎年あまり注目されませんが、せっかく咲いているんですから。
前回のブログでも紹介させていただきましたが、こちらは八重咲の関山という品種です。
どこが兼六園菊桜と違うかというと、花びらの枚数なんです。
サクラは花びらの枚数で分けると、
一重咲:花弁が5枚 染井吉野、河津桜、大島桜など
半八重咲:花弁が5~10枚 高台寺、上匂(じょうにおい)など
八重咲:花弁が11~100枚 関山、御衣黄、普賢象など
菊咲:100枚以上 兼六園菊桜、高松稚児桜など
のようになります。(別の見方をする場合もあります)
そんな風にさくらを見るのも面白いですよね。
こちらはオオデマリです。スイカズラ科の植物で名前が似ているコデマリ(バラ科)や、花の形が似ているアジサイ(ユキノシタ科)とは関係がありません。
緑色の部分は雄しべと雌しべの退化した装飾花で種はできません。咲き進むときれいな白色になりますが、緑色のこの状態もとても面白いですよね。
山林内では様々なツツジたちが咲いております。バラ園西側の斜面にはコバノミツバツツジやサクラツツジがあります。
つり橋周辺にはドウダンツツジやチョウセンヤマツツジなどが咲いています。
サクラの時期に咲くのであまり注目をされませんが、園内にはツツジ類が50種約15000株植えられています。山林内のツツジたちにもぜひ目を向けてあげてくださいね。
早咲きの品種の鉢植えのフジたちも見ごろになりました。棚のフジの見頃は5月に入ってからになりそうです。
モミジの赤い新芽もとても美しいですね。このモミジは夏に少しだけ緑がかってきたあと、秋にはまた紅葉します。
今年はソメイヨシノの開花が遅かったせいか、その後の季節の進みが早いように感じますね。
週末はぜひ、はままつフラワーパークにお越しください。
スタッフ一同、皆様のお越しをこころよりお待ちいたしております。
パーク管理課 河合