更新日:2017.04.06

4/6 ミズバショウとカラー・エチオピカ

はままつフラワーパークのソメイヨシノの開花状況は本日4月6日現在で5分咲きとなっています。

チューリップはちょうど見ごろとなっています。

せっかくのこの季節にも関わらず、本日は午後から雨が降り出してしまい、あいにくの空模様となってしまいました。

そんな中、見ごろになった花を紹介いたします。

20170406mizubasyou.JPG20170406kara.JPGこちらのふたつの花、とってもよく似ていますが、なんの花かわかりますでしょうか?

上の写真がミズバショウです。花が終わると芭蕉という植物に似た葉を出すのでミズバショウと言われています。葉より先に純白の仏縁苞を立てて群生する姿は大変美しく人気があります。

通常は5~7月の開花ですが、当園では3月下旬~4月上旬に開花します。

ハナショウブ園の奥の人目につかないところににひっそりとありますので、見落とされがちですが、足を運んでいただければと思います。

下の写真はカラー・エチオピカです。湿地性のカラーで、別名オランダカイウと言われています。南アフリカ原産の球根植物で、エチオピアの国花でもあります。

カラーという名前は、ギリシャ語のカロス(美しい意味)に由来し、カトリックの尼僧の白い袴に似ていることからつけられた英名です。

低温や感想などの生育に適さない時期は葉を枯らし休眠します。カラーの仲間は、アフリカに6~8種が自生していますが、その中でも湿地性なのはこのエチオピカだけです。

はままつフラワーパークではホタルの池周辺や、原種ツツジ園の周辺に植えられています。

どちらもサトイモ科の植物で、仏縁苞という花に見える苞があります。実際の花は、肉穂花序と呼ばれる真ん中の棒のようなものの周囲に密生して付いています。

同じサトイモ科の植物はこのほかに、アンスリウム、スパティフィラムなどがあります。

ミズバショウとカラー・エチオピカの見分け方はミズバショウは苞が肉穂花序に対して後方に立っているのに対し、カラー・エチオピカは肉穂花序に対して横に広がっているので見分けがつきます。

また、葉はカラー・エチオピカのほうが肉厚で、全体的に光沢があります。

20170406murasakihanana.JPGミズバショウの周辺では、ムラサキハナナもきれいに咲いています。ミズバショウを見に来られた際はこちらにも目を向けてみてくださいね。

20170406someiyosimo.JPGミズバショウ周辺のソメイヨシノは園内で最も早く開花し、4月6日現在で満開となっております。黄色のチョウセンレンギョウと合わさって春らしい色合いとなっています。

20170406sibahu.JPG

そして最後に、こちら。

美しい「桜とチューリップ!」いえいえ、注目していただきたいのはそこじゃなくて、緑色のあいつですよ。

そう。芝生です!!

当園では、秋にペレニアルライグラスという芝生の種を蒔き、冬~春にかけて緑を保つようにしているのです。

通常、日本の公園や庭に植えられているコウライシバという芝生は、秋には葉が枯れてしまい、春~初夏にまた緑色の葉を出すというサイクルをおくっています。

そのため、冬~春にかけては茶色く枯れた状態になっています。そこではままつフラワーパークでは、芝生を1年中緑色に保つために、冬~春にかけて緑色の芝生を秋に蒔いているのです。

この写真の景色も芝生が茶色く枯れていたら、全然違って見えるはずです。

誰にも見向きもされず、踏まれている芝生ですが、この美しい景色はそんな名脇役の芝生があってのものなのです。

はままつフラワーパークにお越しの際は、緑色の芝生に注目していただけたら幸いです。

桜が見頃を迎えるこの週末は、あいにくの雨予報ですが、人影もまばらな雨の中でしっとりとたたずむ桜の姿も美しいものですよ。

スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。

以上、芝生の管理をしているパーク管理課の河合でした。

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