更新日:2016.05.29
大温室展示替え
ご無沙汰してしまいました。
パーク管理課 徳増です。
久々の登場ですが、病気で倒れていたわけでもなく、書くネタがなかったわけでもなく、ここ2週間ぐらいは先日行われた大温室クリスタルパレス ガーデンシアターの展示替えのために奔走していました。というより、この期日に間に合うよう、もがいていました。
今回は、その成果のほどをお伝えしたいと思います。
今夏、ブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催されます。
先日は日本代表のユニフォームが発表されたり、現在はバレーボールの最終予選が開催されていたりと、リオ5輪の話題が連日のように放送されています。
今年はブラジルの年。というわけで、今回のテーマは「ブラジルの風」です。
ブラジルのサルバドール・デ・バイーヤの街並みをイメージしたディスプレイ、コパカバーナビーチをイメージしたガーデン、サンバをイメージしたドラムなど、ブラジルムード満載の展示です。
この展示の中にはブラジルをはじめとした南米原産の植物がたくさん使われています。
左の写真の中央に見える木はブラジルボク(Caesalpinia echinata)です。
幹からブラジリンという赤い染料が採れ、また材が硬いため弦楽器の弓にも使われています。
右の写真は、後ろの木と同化して分かりにくいのですが、ブラジルデイゴ(Erythrina speciosa)が植えられています。
沖縄で有名なデイゴの仲間で、1月から2月ごろに花を咲かせます。
また、ネオレゲリアやアナナスなど、パイナップルの仲間の植物もたくさん使われています。
ネオレゲリアは熱帯〜亜熱帯アメリカに分布していて、木や岩などにくっついて生えている着生植物です。
葉の縁にはトゲがあるのでご注意を。
日も長くなり、太陽が照りつけると暑さがひしひしと感じられるようになってきました。
大温室内の夏展示では、先ほど紹介したネオレゲリアのように熱帯雨林の森の中で生育している植物も使われています。そういった植物は夏の直射光には弱く、大温室内は朝の光を浴びさせた後、シェード(カーテン)をかけます。
そんな都合上、夏は意外と温室内の方が涼しく感じますよ。
みなさまのご来園をスタッフ一同、心からお待ちしております。