更新日:2014.07.20
食虫植物展示
大温室クリスタルパレス内のカフェ横に、食虫植物展示コーナーが登場しました。
夏休み、お子様と一緒に、この不思議な植物を観察しに来てみてはいかかでしょう。
食虫植物は、他の植物があまり育たないような痩せた土地に生育していて、その不足する栄養分を虫を捕まえることによって補っていると考えられています。
ただ、基本的には他の植物のように光合成ができ、自分自身で栄養分を合成することもできるため、虫を捕まえないと生きていけないわけではありません。
そんな、植物としては変わりものの中に入ると思うのですが、世界各地にいろいろな種類の食虫植物が分布していて、虫を捕まえる方法も様々です。
ボットン落とし穴式
葉っぱが変化した袋の中に落ちた虫は、内部がツルツルまたは逆毛でなかなか上がってこれません。
袋の中には水と消化酵素やバクテリアが入っていて、おぼれてしまいます。そして、徐々に消化、または分解され、植物体内に吸収されます。
このタイプで虫を捕まえる食虫植物は
ウツボカズラ サラセニア
ダーリングトニア
ネバネバ粘着式
葉から出す粘液にくっついたら離れられない、言うなればゴキブリホイホイと同じ方式です。
粘りついて動けなくなった虫を消化、吸収します。
このタイプで虫を捕まえる食虫植物は
モウセンゴケの仲間 ムシトリスミレの仲間
パックン閉じ込み式
2枚貝のような葉の先にはとげがついていて、虫が来るとサッと葉を閉じ、虫を動けなくします。
葉の内側には毛がついていて、虫が来たのを察知するセンサーの役目をしています。
このタイプで虫を捕まえる食虫植物は
ハエトリグサ ムジナモ
※ハエトリグサの葉が閉じる様子を見てみたい気持ちはよ〜く分かります。
でも、葉を動かすのは植物にとってすごく疲れるので、むやみに葉を閉じさせると
どんどん弱ってしまいます。どうか、見るだけにしておいて下さい。
チューチュー吸い込み式
葉や茎などのいろんなところに多数の袋がついていて、入口近くにある毛にプランクトンやちっさい虫などが触れると袋の口が開き、水と一緒に吸い込まれます。
このタイプで虫を捕まえる食虫植物は
イヌタヌキモ
※イヌタヌキモが展示してある水槽の上に虫めがねを設置しています。
虫めがねをのぞいて袋の様子を観察してください。
他にも夏休み中には「水遊び広場」や「カブトムシ・クワガタ狩り」などイベントが盛りだくさん。
食虫植物の観察とともにお楽しみください。
みなさまのご来園をスタッフ一同、心からお待ちしております。
パーク管理課 徳増でした。