更新日:2022.11.27
冬に映える赤い実
みなさんこんにちは。
今年も残す所1ヶ月ほどとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は園内で見かける赤い実を付けた植物を紹介したいと思います。
マンリョウは0.3~1m程度の樹高で枝先に葉がまとまって付き、葉の下にたくさんの赤い実をぶら下げるようにつけているのが特徴です。
後で紹介するセンリョウやナンテンとともに縁起物として正月飾りなどに使われています。
同じ属の中には、属名にもなっているヤブコウジ(十両)やカラタチバナ(百両)があり、いずれも赤い実を付けます。
センリョウは1m程度の樹高に葉の上に赤い実を掲げるように付けているのが特徴です。
冬の林の中で赤く色付いた実はとても目を引きます。
写真に一緒に映り込んでいるのは品種物のキミノセンリョウという黄色の実を付けるセンリョウです。
先に紹介したマンリョウの仲間とともに、アリドオシ(一両)、ヤブコウジ(十両)、カラタチバナ(百両)、センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)、ツルシキミ(億両)という縁起物として親しまれています。
ナンテンは、3mに迫る背丈と羽状に3回分かれた複葉、円錐状に付いた赤い実が特徴です。
その名前の響が「難を転じる」という言葉に通じるため、縁起物や厄除けとして昔から親しまれています。
ナンテンの赤い実には咳き止めの効果があるとされ、乾燥させた果実は漢方としても用いられています。
食べ物の少ない冬には鳥たちの食糧にもなるので、使いたいときには房の半分以上が食べられていてがっかりしたこともあります。
弓状にしなった枝に楕円の赤い実を付けた姿が特徴的です。
この赤い実、どこかで見たことがありませんか?
実は、杏仁豆腐の上に乗っている赤い実がそうです。ゴジベリーやゴズベリーと呼んだほうがわかる方もいるかもしれません。
いかがだったでしょうか?
昔から縁起物や厄除けとして多くの人々に利用されてきた赤い実に、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
パーク管理課 池野
おまけ
9月頃からたまに見かけていたのですがようやく写真に写す事が出来ました。
写真では動物園の街灯の上にいますが、この後フラワーパーク内の水鳥の池休憩所の柵の上に飛んで来ました。
あまり警戒心はない様ですが、観察する際には不用意に近づいて驚かせないように注意してください。
こうしてみるとやはり大きいですね。