更新日:2019.06.06

6/6 日本の伝統植物 、花菖蒲が見頃に!!

本日は気温が急に上がり、一気に夏らしい気候になってきました。

暑さに体が慣れていないこの時期は、特に熱中症に注意しなければいけませんね。

そんななかで、園内のハナショウブ園は本日、見ごろを迎えました。

今日の様子を写真で紹介させていただきます。

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かなり開花している株が増えてきました。

全体としては見頃の状態になってきています。

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ハナショウブには早咲きのものや遅咲きのもあり、5月下旬ぐらいから6月中旬ぐらいまで楽しめます。早咲きの品種はすでにもうほぼ終わりになってしまいましたが、最も数の多い普通咲きの品種が今から見ごろを迎えます。

ハナショウブの花は一つの花が咲き始めから3日ほどで終わってしまいます。なのでこの時期はスタッフが毎日、朝に枯れた花がらを摘んでキレイにしているのです。

次々に咲くのでずっと咲いているように見えるのですが、実はそうではないのです。

「花の命は短い」とはまさにこのことですね。

ちなみにハナショウブは1本の花茎から2~3輪ぐらいの花をつけます。多いものでは5輪ぐらい咲くものもあります。

咲き終わった花を摘み取りながら、順番に咲いていくので、ずっと花が咲いているように見えるんですね。

ひとつの品種でも1週間以上は楽しむことができます。

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こちらは有馬川という品種です。背が高く純白の花弁にうっすらと縁に桃色が入る清楚な雰囲気の花です。

となりの水路の水音と合わさってとても優しい印象を受けます。

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こちらはノハナショウブです。ノハナショウブは日本にも昔から自生しており、ここから多くの品種が作り出されていきました。

自生する地域によって性質が異なり、白やピンクの花が咲くものも見つかっております。

華やかさはあまりありませんが、落ち着いた印象がとても美しい花です。

ノハナショウブをはじめ、ハナショウブはどれも花弁の付け根が黄色い色をしています。

アヤメやカキツバタは、当園ではもう開花が終わってしまいましたが、これとは異なっております。

花弁の付け根がアヤメは網目模様、カキツバタは白いV字模様となっています。

さて、こちらはメインエントランスを入ると正面に見える大三角花壇です。

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まだ少し絵柄が分かりづらいのですが、鮮やかな赤やピンク、黄色やオレンジなどで描かれています。

こちらは、5月16日に夏用に植え替えられたものです。

マリーゴールドやベゴニア、コリウスなどを使い、約5000株の花たちで描かれています。

こちらの花壇のデザインは、原田真樹さんという学習障害(LD)を持たれる方がデザインをしました。原田さんは会話は得意なのですが、読み書きが苦手という障害を持っています。

昨年の夏に、フラワーパークの花みどり館で原田真樹さんの絵本原画展があったのですが、その際に原田さんのもつ豊かな感性と色彩感覚に感銘を受けたスタッフが、ぜひ「花壇のデザインをしていただけませんか」と声をかけ、実現いたしました。

こちらの花壇のテーマは「みんな違って、みんないい」です。

原田さんが中学生の時に、星槎大学の学長をされていた(故)山口薫先生が、原田さんが当時通っていた中学校に視察に来られた際に紹介してくださった、金子みすずさんの詩「鈴と、小鳥とそれからわたし、みんな違ってみんないい。」に強い感銘を受けて、障害があってもそれを個性として受け止めていいんだと感じられたようです。

その時の体験がすごく励みになり、その後の希望となったそうです。今回の花壇のデザインそれぞれに個性があり「みんな違って、みんないい」、そんなデザインになっています。

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原田真樹さん

上の写真は5月16日に撮影したものです。後方ではスタッフが花壇の植え替えを行っています

ご来園の際はぜひこちらの花壇も併せてご覧ください。

この三角花壇は8月いっぱいまでは展示予定です。

ハナショウブの見ごろは6月の中旬ぐらいまでです。ちょうど今週末の6月8日~9日あたりが開花のピークになりそうです。

6月8日(土)には琴や尺八の演奏も行われますので、是非、皆様ではままつフラワーパークへお越しください。

スタッフ一同、皆様のご来園を心よりお待ちいたしております。

パーク管理課 河合

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