はままつフラワーパーク 50周年記念

アート・プロジェクト  見えないものを、見てみよう!

魅力あふれるフラワーパークを、もっと楽しんでいただくために、

広大な敷地に作品を10点、点在させました。

テーマは『見立て』。 

石庭に白石を敷き詰めて大海原を表現したり、里山の景色を庭のデザインに取り込んだり、何かを別のものに“見立て”、ヒントを提示して、観る人の想像力で補って楽しむというのは日本独自の文化の楽しみ方ですね。

見立て』をテーマにしたこのアート・プロジェクトの主役は、あくまで“はままつフラワーパーク”です。広大な敷地の中、季節毎に主役が入れ替わる多彩な草木、樹々を渡る風、時刻によって表情を変える光、芝生の感触。満開の桜の陰で見落としがちなフラワーパークの多様な魅力をもっと楽しんでいただくために、そして、見えているものの向こう側の世界も楽しんでいただくために、皆様の想像力を引き出すような作品を揃えました。

①トラ

ガジュマルの仲間、アコウの木陰に光る目。いつからまぎれていたのでしょうか。じっと身を潜めつつ花を楽しむ人達の様子をうかがいながら人間観察中なのです。
Created by 宮沢のり子

②妖精の村

いつ来てもフラワーパークは美しく整えられ、季節ごとに花々が美しい姿を見せてくれています。でも、それは草木に愛情をたっぷり注いで丁寧に管理をしている妖精たちがいるからこそ。そんな彼らの住む村です。ドアが5枚、ベンチが4台、窓が3つ展示されています。探してみてくださいね!(展示終了)
Created by 宮沢のり子

③扉

木陰の芝生にぽつんと立つ扉。この扉を開けると、一体どんな世界が広がっているのでしょう?
Created by ブレイク大工 a.k.a TOUCHAN(展示終了)

④動く根っこ

地面の中で拡がってしっかり木を支えている根っこ。たまにはみんなと遊びたい!と、外にでてきました。
Created by ブレイク大工 a.k.a TOUCHAN (展示終了)

⑤しずくの樹

雨上がりに枝の先に光る雫の美しさ、覚えていますか? 鈴懸の木に、鈴の代りに光をかけました。お日様があたると奏でられる光のシンフォニーをお楽しみください。隣りには、水晶族の木も生えていますよ。

⑥透明な木

この切り株は何十年にも渡ってはままつフラワーパークを見守ってきたタブノキです。切り株の上に空に向かってそびえ立つ、在りし日の大木の姿、見えますか?
Created by ブレイク大工 a.k.a TOUCHAN

⑦踊る梢

風が強い日には、フラワーパークの木々が一斉に踊り始めます。踊りながら、互いの距離を測って伸びていく方向を決めているようです。今日はどんな音楽に合わせて踊っているのでしょう? (展示終了)
Created by 宮沢のり子 

⑧いもむし

暖かくなって、いもむしが芝生から顔を出しました。大きな羽を広げて羽ばたいていく日を夢見て、もぞもぞフラワーパークをお散歩中です。 (展示終了)
Created by ブレイク大工 a.k.a TOUCHAN

⑨カイズカイブキ君

日本各地の海岸地帯に自生する針葉樹のイブキ(ビャクシン)の一種、カイズカイブキは剪定しないでおくと、枝が幹にラセン状に巻きつくような形で上に向かって生長します。はままつフラワーパークのカイズカイブキが丸くて可愛いのは、よく手入れをされているからなのです。
まだ子供の僕は好奇心でいっぱいです!
Created by 花房伸行

⑩死者の日 ※~2020年12月まで展示しました

日本ではハロウイーンで盛り上がる11月の頭、メキシコでは死者の日の祭りが盛大に祝われます。これは、日本のお盆のようなお祭りで、亡くなった人たちの霊をお迎えし、歌って踊って美味しいものを食べて、一緒に楽しく過ごすというものです。骸骨の僕たちは、この祭りの主役なんです!(展示終了)
Created by 花房伸行

Creative Staff

  • Director

菱沼妙子(Visions Inc代表取締役)

浜松市内に拠点を構え、浜名湖で上演されたGrandscape浜名湖@舘山寺温泉など、アートによる地域活性化の様々なプロジェクトを推進中。元浜松アーツ&クリエイション(浜松版アーツ・カウンシル)プログラム・ディレクター。神原音楽事務所プロデューサー、Apple Inc. iTunesマーケティング・ディレクター、松竹株式会社演劇開発企画部などを経て現職。総務省地域力創造アドバイザー。

< 作家プロフィール>

  • 宮沢のり子 

1974年北海道生まれ。1999年東京外国語大学モンゴル語学科卒。ブックデザイナー。2011年より乳幼児向けの小さな箸やスプーンを製作・販売(みつば木工)。 2014年度鴨江アートセンターArtist In Residence事業参加。以来、浜松市内各所にて箸やスプーン作り、子ども向けの木工の会を不定期にひらく。浜松市在住。

  • ブレイク大工 a.k.a TOUCHAN  

高校を卒業後、海外をバックパックで放浪。各国のローカルカルチャーに衝撃を受ける。日本において経済を含めたサスティナブルなカルチャーを作るためにはどうしたら良いか自問を続け、伝統大工技術、伝統左官技術、自然農法 などの修行を行う。今回の作品は時代のうねりにあわせ、デジタル技術を取り入れつつ、子供が木や木造の技術とふれあう事がテーマになっている。浜松市在住。

  • 花房伸行

映像作家、クリエイター、演出家。 映像とダンスを融合したパフォーミングアーツカンパニー「enra」を設立。カンヌ映画祭を含め、20カ国で公演を行い、国際的に高い評価を受けている。  長野県阿智村の「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」のコンテンツディレクター。2018年イルミネーションイベント「東京ミチテラス2018」の行幸通りの演出・映像制作, 2020年Grandscape浜名湖@舘山寺温泉の湖上舞台作品の演出を担当。

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