更新日:2013.11.18
キク花盛り
今年は暑かったせいか、開花が遅れていましたが、大温室クリスタルパレス内の菊がようやく見ごろを迎えました。
中央には江戸時代の浮世絵にある姿を再現した「百種接ぎ分け菊」が展示されています。
1本の台木から出る百数本の枝に、さまざまな品種の菊を接いだもので、その見慣れない姿に、みなさんいろいろな角度から見入っています。
当園で改良した品種もいくつか展示されていて、その代表格が「グリーンウィンド」です。
淡い緑色の花びらが、ねじれて咲くのが特徴です。
また、当園独自の仕立て方をしているトーテムポールギクも展示されています。
スプレー菊を上へ上へと伸ばし咲かせたもので、その姿が北アメリカの先住民によって作られてきたトーテムポールに似ているので、この名前がつけられています。
そして、浜松菊花会の皆さんの作品の数々で作成された、華やかな菊の花壇です。
菊は古くから日本人に愛されてきた植物で、古典園芸植物の1つです。
多様な花形、仕立て方は日本独自のもので、その発展の仕方はいかにも日本らしく、これぞ日本の美といった感じです。
そんな日本の伝統を重んじ、美しい花の咲き方、仕立て方などを競い合う「浜松菊花大会」の作品も、芝生広場休憩所やメインエントランスでご覧になれます。
最後に、当園のT職員とのご縁により、京都府立農芸高等学校の生徒さんたちによる作品も、メインエントランス内に特別展示されています。
これぞ日本の植物、菊の世界をご堪能ください。
現在、当園では園内各所におきまして、施設整備の工事を行なっております。
安全には十分留意しておりますが、工事箇所周辺では足元等に注意していただき、園内散策を楽しんでいただきたいと思います。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力のほど、お願いいたします。
皆様のご来園、スタッフ一同心よりお待ちしております。
パーク管理課 徳増でした。